ストーリー
◆ストーリー
この世の全ての命の源、“マナの樹”
一人の少年と一人の少女、そして一振りの剣。
これから始まるのは、伝説のはじまりの物語。
昔々、世界がまだ平らかで、人が魔法を知らなかった頃……
なかつ海のまんなかに、美しい、ちっぽけな島が浮かんでいました。
島の名は、イルージャ。
その頃ファ・ディールの大陸には、大きな国が、五つありました。
砂の国ジャド、水の国トップル、緑の国ウェンデル、火の国イシュ、
そして氷の国ロチマー。
誰も近寄ろうとはしませんでした。
島には、一本の大きな、大きな樹が立っていました。
その樹は、世界のはじまりよりそこにあって、
この世のありとあらゆる生き物の母だとも云われていました。
ですが、いつから大樹は少し石へと変わりつつあり、
もうずいぶんと長いこと死んだように眠ったままでした。
これから語られるのは、
いかにして少年が、聖なる剣を手にしたか……、
いかにして少女が、マナの女神となったか……。
それは、精霊と、人と、世界とをつなぐ、
ながいながい、絶望と希望の物語………